軽貨物とはそもそも?軽貨物運送のあれこれ
軽貨物とは
軽貨物とは、軽自動車の貨物車両のことを指します。
軽貨物運送は軽貨物(貨物運搬用の軽自動車)を利用して運送・配送する事業のことを指します。
正式には、軽貨物運送事業という事業は貨物軽自動車運送事業といいます。内容としては大まかに、軽トラックや、軽1BOXを利用して荷主の荷物を配送・運送するような事業になります。
ではそういった軽貨物の車両はどういった特徴があるのかというと、わかりやすいところでいうと、ナンバープレートになります。
一般的に街中でよく見られる黄色のナンバープレートをつけた軽自動車は、自家用に軽自動車になり、黒色のナンバープレートをつけた軽自動車は事業用の軽自動車となります。
通称「黒ナンバー」と呼ばれるナンバープレートですが、この黒ナンバーが軽貨物運送事業(貨物軽自動車運送事業)で利用される車両の大きな特徴になります。
この黒ナンバーを取得するには、新しく開業される方に関しましては、
運輸支局にて
(1)「貨物軽自動車運送事業経営届出書」(提出用・控え用の計2部)
(2)運賃料金表(提出用・控え用の計2部)
(3)「事業用自動車等連絡書」
(4)車検証(新車の場合は、車台番号が確認できる書面(完成検査証など)) ※コピー可
引用元:https://wwwtb.mlit.go.jp/kinki/kyoto-honchosya/keikamotu.html
の4点を用意し手続きをする必要があります。
軽自動車があれば手続きなしでどんな人でも始められるというわけではないということですね。
ただ、1台から届け出が可能であったり、届け出に対しての費用はかからない点(車検証・ナンバープレート交付等は別途費用が発生する。)であったり、窓口まで行けば、記載事項に問題がなければ5分~10分で届け出が終わる点などもあり、手続き自体はそんなに難しいものではない印象です。
またこういった手続きを代行してくれるような業者も存在するので、軽自動車があれば簡単に始められると思います。
軽貨物運送の配送サービス
軽貨物運送には、さまざまなサービスがあります。
皆さんに身近なところでいいますと、宅配便。宅配便は大手宅配業者の場合、トラックなどを利用しているケースもありますが、軽自動車を利用した宅配便の方が台数は圧倒的に多いでしょう。
宅配便の特徴としましては、積み合わせ配送のため一つの車両にいろんな荷主の荷物を混載させることが出来るため、1つの荷物の配送料が、大きさや重さにもいりますが、1000円を切ることが多いでしょう。
軽貨物運送事業の中でいくと、1つの荷物を配送する費用を一番抑えることが出来るのはおそらく宅配便でしょう。ただ宅配便にもデメリットはあります。
費用を抑えることは出来ますが、依頼をした当日中での配送であったり、大きすぎる荷物や壊れやすい荷物、または高額な荷物や崩れやすい食品などを配送出来ないといったケースもあります。
よってその宅配便の規定内の荷物であれば費用を抑えることが出来ますが、そうでない場合は別の方法で配送しましょう。
他にもチャーター便というものもあります。
チャーター便というと飛行機を貸し切るようなイメージを持たれている方が多いです。
物流業界でのチャーター便は車両を一台貸し切って配送することを指します。軽貨物であれば、最大積載量が350kgの為、その重量以内の荷物量を配送出来るということです。
ちなみに、チャーター便は距離で費用が変動する場合や、時間により変動することが一般的であり、荷物量で変動するということはあまりありません。ということは、荷物が仮に1kgだとしても、350kgで車両いっぱいに荷物をつんで配送するのと料金が変わらないということです。
つまり、最初にお話しした宅配便の場合は、荷物の量によって変わるため、多くの荷物を配送しなければいけない場合は、チャーター便を利用する方が良い。ということになります。
もちろん、荷物が少なくても、緊急で配送しなければならないような荷物であったり、宅配便で配送出来ないような荷物の場合もチャーター便をご利用いただくことをオススメします。
他に、当社では企業専属便というサービスもあります。定期的な配送がある荷主さんに向けたサービスになります。
お引越しにも利用可能
軽貨物で実はお引越しも出来るんです。
軽貨物と言えば、企業間の配送であったり、皆さんの身近なところでいくとネットショッピングのお買い物の宅配などのイメージが強いと思います。
そのため、今までお引越しに運送会社を利用される方があまりいらっしゃいませんでした。
もちろん、ファミリー層のお引越しとなると運び込む荷物や家具などの量も多くなりますので一般的な引っ越し業者にご依頼される方をオススメするのですが、単身者のお引越しという事であれば、荷物や家具の量もそこまで多くなることは無いと思います。
もちろんさまざまな家がありますので、荷物の量に差はありますが、軽貨物で運ぶことが出来るケースが多いですので、まずは当社含め運送会社にお問い合わせください。
引っ越し業者に依頼する場合と運送会社に依頼する場合での違いというものは、引っ越し業者の場合、多くはトラックを利用します。
軽自動車を動かすよりもトラックを動かす方が一般的に費用は高くなります。
そのため、単身の方の荷物量であればトラックの荷台がかなり空いてしまい、もったいないと感じます。個人的なオススメとしましては、ファミリー層や、単身でも荷物の量や大きな家具がある場合などは引っ越し業者をオススメします。
しかし荷物がそこまで多くなく、家具も一人暮らし向けのサイズであれば、軽貨物で運ぶことは十分可能であり、費用も抑えることが出来ます。
なので今後お引越しの際は、選択肢を増やしてお引越しのやり方をご検討いただけるのではないかと思います。
配送時間・運送時間について
軽貨物運送はチャーター便など、緊急時の配送も可能なので24時間どの時間でも基本的に配送が出来ます。
しかし24時間受付が出来るのかと言われるとそうではありません。
多くの運送会社は普段の営業時間内に配送のご依頼を受けた配送案件を対応しております。
なので、日中に配送の依頼をして、夜間や深夜、もしくは早朝からの配送、ということであれば可能な運送会社がほとんどでしょう。
ただ、多くの運送会社では、夜間の配送は費用が割り増しになっていることが多いです。
運送会社によりけりではありますが夜間にドライバーに運転してもらうということで多くの運送会社は夜間の手当などをドライバーにお渡ししていることが多い為、夜間の費用が割り増しになるのは仕方ないでしょう。
費用については、運送会社によりますので、まずはお問い合わせしてみてください。
トラックでの配送と軽貨物での配送の比較
トラックで配送するのと、軽貨物で配送するのでどうかわるのか比較していきます。
まず、積める荷物の量から。
トラックの中にも2tトラックであったり、4tトラック、10tトラックとさまざまあります。
2tトラックであれば最大積載量は2t。4tトラックであれば最大積載量は4t。10tトラックであれば最大積載量は10tまでとその名前通りです。
どれも最大積載量は変わりますが多くの荷物を配送出来ることに変わりありません。
対して軽貨物の場合、軽トラックでも軽1BOXでも最大積載量は350kgと決まっています。
トラックと比べるとももちろんのこと積める荷物の量が少ないことがわかりますね。
そして続きまして費用。
こちらは運送会社により異なってきますが、今回は当社の料金表を例に比較していきます。
チャーター便で50km未満の配送をした場合を例にして比較します。
2tトラックは28,000円~。4tトラックは35,000円~。10tトラックは40000円~となります。
一方軽貨物の場合は11、400円~。2tで2倍以上、10tになると3倍以上の費用になります。
トラックは多くの荷物を載せて配送出来る分、費用は高くなってきます。
軽貨物は載せられる荷物の量はトラックと比べ少ないですが、費用を抑えることが出来ます。
続いて配送出来る区域について。トラックは車体が大きい為、路地裏などへの配送が難しいです。
比較して、軽貨物は軽自動車のため、細道も通ることが出来るため、路地裏のお家や会社にも配送することが出来ます。
終わりに
軽貨物運送事業について、ざっくりと書かせていただきました。
皆さんが知らなかったことはありましたでしょうか。
軽貨物運送の奥は深く今回だけでは書ききれなかった部分などもありますので、また軽貨物運送について詳しく書かせてもらおうと思います。
他にも軽貨物に関して色んな情報をこの物流コラムに書いていきます。
チャーター便について詳しく書いたり、企業専属便について詳しく書いたり、当社の色んなサービスについて書かせてもらう他、物流業界全体に対することなどもお話しできればと考えております。
軽貨物に関するいろんな事柄について深くかかせてもらおうと思います。
今回軽貨物について読んでいただいて、今後配送のご依頼を軽貨物でお願いしようとお考えの方は、ぜひ当社、フロム神戸へお問い合わせ、ご依頼ください。